三菱 エクリプス クロスへの「コンパクト」に対する疑問

三菱自動車から「エクリプス クロス」という、新型コンパクトSUVが今年3月1日より発売されました。

SUVとは「Sport Utility Vehicle」の略で、自分の解釈では、

・最低地上高が高い
・荒地でも走破が楽
・普段使いも出来る
・4WDがメイン

この様な感じでしょうか?とにかく最低地上高が高いというのがSUVの大きな特徴だと思います。

本題ですが、一部のサイトではコンパクトSUVと説明しているので興味が湧きました。巷のSUVは非常に大きいモデルが多いので、単純にコンパクトサイズには好感を持てるからです。

しかし、いざ仕様を確認してみたら見事に裏切られる事に…。

全長 4405 mm
全幅 1805 mm
全高 1685 mm
重量 1460 – 1550 kg

確かに全長(車の長さ)は一般のタクシー(トヨタ コンフォートで全長 4590 mm)よりも短いのでコンパクトサイズというのもまあ頷けますが、全幅(以下:車幅)はトヨタの初代アルファードと同じです。そして、アルファードは大型LLサイズのミニバンとして認知されていると思います。

どこがコンパクトなんでしょうか…?

横から見れば長くないからコンパクトとでも言いたいのでしょうか?
対面車とのすれ違い、狭い路地への侵入等、普段の運転に関して車幅が直接影響してくるケースは多いでしょう。特に狭い日本の駐車場では、車幅制限があるくらいですから。1800 mm 超えは、現代の基準で考慮しても相当大きい部類です。

下記はマツダ CX-3 及びホンダ ヴェゼルの仕様ですが、

車名 CX-3 ヴェゼル
全長 4275 mm 4295 mm
全幅 1765 mm 1770 mm
全高 1550 mm 1605 mm
重量 1240 – 1340 kg 1180 – 1380 kg

これぐらいのサイズならコンパクトSUVと呼んで良いでしょう。それでも5ナンバーサイズ(車幅 1700 mm 以下)と比較してしまうと大きめではありますが、別に自分は5ナンバーサイズにこだわる必要性はそれ程無いと考えていますので、上記の2車がコンパクトSUVの基準として良いと思います。ちなみに、公式サイトではマツダ社もホンダ社も別にこれらの車をコンパクトとはアピールしていません。
逆に、三菱自動車は公式ニュースサイトにて堂々と「コンパクトSUV」と書いています。

世界の基準で見たらコンパクトなのかもしれませんが、日本向けとして発売するならこんなアピールは逆に消費者に勘違いされて疑問に思われるのが目に見えています。現に自分がそうでしたし。
ただでさえ日本車はどんどん肥大化していると感じる人は確実に増えています。だからこそ大き過ぎないサイズというのは日本の道路事情に合っていますし、それを望む消費者もいます。大家族で使うミニバンでもない限り、可能であれば車は小さくあって欲しいのです。
とりあえずエクリプス クロスのライバルはどう考えてもマツダ CX-5、日産 エクストレイル及びトヨタ C-HR でしょうから、いまいちピント外れなアピールは止めて、もっと納得出来る内容で宣伝してくれればと思います。

なんでこんな記事を書いたのかと言うと、ドイツのポルシェ社にてマカンというSUVが発売されているのですが、過去に webCG Car Graphic にて「ポルシェのコンパクトSUV」と宣伝されているにも関わらず、

車名 マカン カイエン(現行モデル)
全長 4681 mm 4855 mm
全幅 1923 mm 1940 mm
全高 1624 mm 1710 mm
重量 1865 – 1925 kg 2060 – 2270 kg

勘弁して欲しいくらいの大きさだったからです。車幅はレクサス RX (車幅:1895 mm)よりも広いんですよ?これで「日常生活でも使い勝手がいい」って、いくら何でも無理があるんじゃないでしょうか?まあカイエンよりも若干コンパクトであるという重要なポイントを伝えるべく考えた内容だとは思いますが、自分にとっては裏切られた感が妙に強かった為、今回のエクリプス クロスの件がポルシェ マカンと被ってしまったのだと思います。

何にせよ、狭い日本では車の大きさをもっと考慮して欲しいというのが正直な感想です。